借りたお部屋や店舗の契約を解約する際にしなければならないのが「原状回復工事」です。
借りた建物を元の状態に戻すのは当然のことですが、この原状回復工事とは一体どのようなものなのか、詳しくご存じの方は少ないのではないでしょうか。
そこで、ここでは、原状回復工事の基本事項について簡単にご説明します。

そもそも原状回復とは「借りていた物件を、借りた当初の状態に戻す」ことを意味します。
まず確認する必要があるのが原状回復の範囲です。どこまでを自分で修繕する必要があるのかをきちんと把握しておかなければなりません。
建物のオーナーさんと逐一確認するのが無難で最も確実な方法です。

また、誰が修繕するのかも大きなポイントです。
入居したテナントの内装などに関しては借り主が修繕する必要がありますが、例えば、入居していたマンションの廊下や玄関、空調設備などはオーナーが担当するのか、借り主が工事しなければならないのか場合によって異なります。
そういった点も注意する必要があるでしょう。

また、回復工事のコスト削減も大きなポイントです。
工夫次第で工事費用は大幅に抑えることができます。
まずは素早い工事の予約と完了です。
回復工事中も不動産契約は続いているため家賃が発生しています。
早めの工事は余計や家賃支払いの抑制につながります。

また、存在する機器など売れるものは全て売っておくことも大事なポイントの1つです。
費用調達だけでなく、搬送費用も削減できるため一石二鳥です。

そして、費用を抑える上で最も重要なのが、多くの業者に見積もりを依頼することです。
工事費用は業者によって大きく変動します。変動幅が3倍以上になることも。
ですので、退去の１か月以上前には、より多くの業者に見積もり依頼をしておきましょう。

原状回復工事はその対象範囲や費用など考えなければならないポイントが多数あります。
早めの見積もりと準備で、余計な手間が掛からぬよう綿密な準備を行いましょう。