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原状回復とスケルトンって何が違うの?

原状回復とスケルトンって何が違うの?

2017/05/22

事務所や店舗を賃貸して、退去するときには内装解体工事を求められることがほとんどです。

その際に行われるものとして原状回復、あるいはスケルトンというものがあります。

この違いを把握しないまま退去を進めていると、予想外のトラブルに発展することも少なくありません。必要とされる工事を適切に実行することが、トラブルを回避するための基本です。

一般的に、スケルトン=何もないコンクリート打ちっぱなし状態を指します。

退去時の契約に、これが求められているのならば、ほとんどのものを解体しなければなりません。

配線はすべて撤去し、排水設備なども、元来の構造体のみにすることが必須です。

また、工事費用は解体だけではなく、廃棄物の撤去も含まれます。このため、想定外の出費が嵩む可能性がありますから、きちんとした見積もりをとることが大切です。

対して原状回復は、単純に入居時の状態まで戻すことをいいます。

最初からコンクリート打ちっぱなし状態になっていないのであれば、簡単な工事のみで済むことも珍しくありません。

ほとんどの賃貸契約において、テナント終了時は原状回復義務があります。

これが記されていれば、内装解体だけではなく、修繕の義務も発生することに注意しておきましょう。

場合によっては室内をクリーニングしなければならないこともあります。

そして、原状回復=スケルトン戻しとなる場合もありますので、契約時には念入りな確認が肝要です。

こうしたケースになると、大規模な内装解体に加え、修繕や補修、そして廃棄物の搬出まで必要経費になります。

同時に、工事に関する事柄を貸主が指定するケースもありますから、事前によく相談しておくべきです。いずれにせよ、早めに計画を立て、費用の工面と交渉を進めることが、スムーズな退去を促す鍵となります。

抜かりなく準備を重ねて、円満退去を実現しましょう。

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