今回は「原状回復って具体的にどういうこと？」「どんなメリットがあるの？」そんな疑問を持つ方に対して原状回復工事について説明しようと思います。

～原状回復とは～
原状回復とは現在の入居者が次の入居者のために物件を入居前の状態に戻すこと、または新しく物件を改築する為に元の状態に戻すことを言います。

基本的には入居者が変わる度、原状回復を行いますが、原状回復工事をすることで様々なメリットがあります。

今回は入居者受け入れのための原状回復工事の主な3つのメリットについて見ていきます。

入居率の増加
原状回復工事とは、物件を元の状態まで回復させることを目的としており、新築に近い状態まで戻すことが理想です。

築年数や外観、セキュリティ設備などの充実も重要ですが、多くの場合、新しい入居者の決め手となるのは内覧時の室内の状態です。

そのため、今後住むことになる室内がきれいであれば商品価値が上がるので、原状回復工事によって入居率の増加が見込めるでしょう。

資産価値の低下を防ぐ
原状回復工事においてまず、居室全体を詳細に点検し、それから工事に着工します。よって入居者が変わる度に行う原状回復のための居室全体の点検は、物件の定期的なメンテナンスも兼ねているのです。

このような定期的なメンテナンスを行うことで、劣化や損耗など修繕が必要な箇所を発見した場合は、すぐに原状回復工事を行うことが大切です。

それによって、物件の資産価値を長期間において維持できることになります。

ランニングコストが抑えられる
次の入居者が早く決まれば、入居者募集などの広告費をあまりかけずに済むため、ランニングコストが大幅に抑えられます。

また、原状回復工事が定期的なメンテナンスも兼ねることから、欠陥や老朽化による修繕費等、大きな出費も避けられることになります。

このように原状回復工事はただ単に次の入居者のためだけではなく、それに付随する様々な費用の縮小につながるのです。