賃貸物件として契約していた飲食店であれば、退去する際には原状回復が求められます。
しかし飲食店では調理をする際、多くの場合に油を使うことから、店内の至る所に油汚れが付着していることでしょう。
これをきれいに落として、原状回復にかかる費用はできる限り抑えたいところです。

水で油汚れを落とすことはできません。
床のべたつきが気になる店も多いですが、ホールの床が油っぽくなってしまうのは厨房の汚れがホールに持ち込まれていることによります。
たとえ毎日床掃除をしていたとしても、水を使ってこすっているだけでは油を落とすことはできません。

床掃除の際にはアルカリ洗剤を活用するとよいでしょう。
油にはアルカリ洗剤が効果的であり、効率よく落とすことができます。

そして厨房で油を使って調理を行う際に油がたまりやすいのがオイルフィルターです。
ここには油が染み込んだホコリが詰まりやすく、場合によっては引火して火災の原因にもなりえる場所です。
定期的に清掃を行っていたとしても、かなりの油汚れがたまります。

フードの内側まで清掃することは非常に労力が必要となります。
オイルフィルターを外しアルカリ洗剤を溶かしたお湯にしばらくつけることで、油汚れを浮かせることができます。
その後はブラシでこするだけで十分にきれいになります。

そして厨房には、油をそのまま排水しないために一時的にためておくためのクリストラップと呼ばれるものが設置されています。
ここにたまった調理かすは取り去り、浮いている油はしっかりとりましょう。
吸着するシートなどを利用すると便利です。

このように油汚れを徹底的に掃除するとなると、かなりの時間も手間もかかることでしょう。
自分では手が回らない個所がたくさんあり、清掃作業にはかなりの労力が必要となりますが、その割にはなかなかきれいに落とせないものです。

このようなときには思い切ってプロに任せてしまったほうが、効率よく店舗をきれいにできる可能性が高いです。
プロは専門的な技術が身に付いているので、どのような個所に汚れがたまりやすいのかも把握し、汚れの種類により適切な手段で掃除をすることができるでしょう。