皆さんは、「原状回復」という言葉をご存知ですか？
原状回復とは、簡単に言うと、借りた家を退去する時に入居時の状態に戻すことを言います。
今回は原状回復の基礎知識についてお伝えします。

世の中には住宅や部屋を購入するのではなく、賃貸として利用しておられる方が多数います。
そういった人の中には、気分転換や生活環境の変化、転勤など様々な理由で引越しをする人もいるでしょう。
借りていた住宅から出ていく際には原状回復が必要です。
原状回復は、先ほども書いたように、借りていた部屋や家を返す時に初めてその家に入った時の状態に戻すことです。

そうはいっても、どのくらいまでの現状に戻す必要があるのでしょうか？
全部を新品と同じくらいきれいな状態に戻そうとするとものすごく費用がかかってしまいます。
そのため一般に、経年劣化や通常の生活による部屋の破損・消耗に関する修繕費用は家を貸している側の負担となります。
故意に部屋を汚したり、破損させたりすれば借りている側が修繕費用を払わなければなりません。

例えば、私たちが普通に生活していて、自然に真っ白だった壁が茶色くなってきたとか、経年劣化で備え付けの家具が故障したとかは避けるのが難しいことですよね。
こういったことに対して家を借りている側が修繕費用を払う必要はないのが一般的です。

一方、タバコを吸っていて壁が黒ずんだとか、マットやカーペットを敷かずにイスを使ったため傷がついたといった内容は分かっていれば防げるものであるため、家を借りている側が修繕費用を払う必要があるのが一般的です。

上記のようなルールが過去には不明確で、貸す側と借りる側で認識が異なる場合によくトラブルが起こっていました。
そのため現在はガイドラインで上記のようなルールが決められています。

今回は、原状回復の基礎知識についてご説明しました。
トラブルを防ぐために基本的なことはおさえておきましょう。
もっと詳しく知りたい方やご相談がある方はぜひ、弊社にご相談ください。