原状回復?現状回復??何が違うの???
2021/11/27
「退去する前には『げんじょうかいふく』しなきゃだめだよね…」
こうした場合に漢字を当てると現状回復と原状回復どっちが正解なのでしょうか。
一般的に「げんじょう」と聞いて思い浮かぶ漢字は、現状の方ですよね。
予測変換で先に出てくるのも現状である場合が多いようです。
現状維持という言葉を使ったことのある方も多いのではないでしょうか。そうしたときは現状が正しいです。
冒頭の例でも、入居した当時を現在と解釈すれば、現状ともいえそうです。
しかし、冒頭の例では原状回復が正しいとされています。その点について解説します。
■現状回復ではなく、原状回復とする理由
これは、一つには、歴史的な背景が原因です。
昔々、原状回復は工場の義務でした。
そして、工場を原状回復するときには、完全な更地にしてしまう場合が多かったようです。
そして、それをみた法律家が、その状態を言葉に反映させようと考え、原っぱのような意味を持つ原を漢字に当てたようです。
実際に漢字の意味も、現が現在の状態をさすのに対し、原はもとの状態をさすとされており、原の方がしっくりきます。
例えば、この部屋を現状回復してくださいと言われたら、それは、この部屋を元の状態に戻してください、と言う意味です。
しかし、この部屋を現状回復してください、と言われたら、それはこの部屋を現在の状態にしてくださいということになり意味がわからない言葉になってしまいます。
■じゃあ原状回復と原状復帰は何が違うの?
原状問題が解決したあとも、原状回復と原状復帰という二つの言葉があります。両者の違いはなんなのでしょうか。
原状回復と原状復帰の意味には違いがありません。
両者が違うのはその言葉が使用される畑、業界です。原状回復は法律用語である一方、原状復帰は建設用語です。
■まとめ
今回は、原状回復・現状回復・原状復帰という言葉の違いについてご紹介致しました。
このように同じ意味を違う言葉で表現したり、一般的に親しみのある漢字をあてなかったりということも起こります。
参考にしてみてはいかがでしょうか。
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