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有孔ボードにアスベストは含まれる?内装解体前に確認したい材質・年代・調査のポイント

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有孔ボードにアスベストは含まれる?内装解体前に確認したい材質・年代・調査のポイント

有孔ボードにアスベストは含まれる?内装解体前に確認したい材質・年代・調査のポイント

2026/04/202026/04/20

店舗の移転に伴う原状回復や内装解体を進める際に、


有孔ボードにアスベストが含まれているかもしれない

解体前に調査が必要ではないか

と不安になる方は少なくありません。

特に古い店舗や事務所、施設などでは、天井や壁に穴のあいた板材が使われていることがあり、 見た目だけでは安全性を判断しにくいケースがあります。

 

そのため、解体前の段階で「有孔ボードとアスベストの関係」を正しく整理しておくことが大切です。

1. 有孔ボードとは?

有孔ボードとは、一般的に表面に一定間隔で穴があけられた板材の総称です。

吸音性や意匠性を目的として、天井や壁に使われることが多く、店舗、事務所、会議室などで見かけます。

 

ただし、有孔ボードは特定の一つの材質名ではありません。

 

石膏系、けい酸カルシウム系、フレキシブル板など、複数の建材が「有孔ボード」と呼ばれることがあります。

2. 有孔ボードそのものにアスベストは含まれるのか

このテーマで最も多い疑問は、「有孔ボードそのものにアスベストは含まれるのか」という点です。

 

結論からいうと、有孔ボードそのものにアスベストが含まれるかどうかは、一律には言えません。

 

理由は、「有孔ボード」という言葉が総称だからです。

 

比較的新しい製品ではアスベスト含有の可能性は下がりますが、石膏系であっても見た目だけで非含有とは断定できません。製造時期、裏面表示、製品情報、図面等の確認が必要です。

 

一方で、古い建物では有孔ケイカル板や有孔フレキシブル板など、石膏ボード以外の材質の可能性もありますので、注意が必要です。

誤解しやすい点

「有孔ボードだから安全」「穴があいているから石膏ボードだろう」と決めつけるのは危険です。
正しくは、材質ごとに分けて考える必要があります。

3. なぜ有孔ボードでアスベスト調査の話が出るのか

3-1. 見た目が似ている建材が多い

石膏系でもケイカル系でも、穴があいていれば一般の方には似た建材に見えやすいです。

そのため、見た目だけで材質を断定しにくく、不安につながりやすくなります。

3-2. 主材だけでなく周辺材が問題になることがある

板そのものだけでなく、表面の仕上材、吹付け材、接着剤などが調査対象になることがあります。

有孔ボード単体ではなく、施工されている層全体を見る必要があります。

3-3. 店舗移転や原状回復では撤去範囲が広くなりやすい

天井材、壁材、下地材、仕上材が一気に工事対象になることが多く、 どこか一つでも不明な建材があるなら、調査前提で進めたほうが安全です。

実務上の考え方

有孔ボードが見つかったら、見るべきなのは「穴のあいた板」だけではありません。
表面に何があるか、裏面に何があるか、別の材料が重なっていないかまで確認することが大切です。

4. 有孔ボードで特に確認したい材質

4-1. 有孔石膏ボード

石膏ボードに穴あけ加工を施し、吸音性を持たせたタイプです。

比較的新しい製品は安全側に判断しやすい一方、古い建物では見た目だけで決めつけないことが大切です。

4-2. 有孔ケイカル板

けい酸カルシウム板第1種は、天井材や内装材として使われてきた建材です。

白っぽい穴あき板が石膏ボードではなく、有孔ケイカル板である可能性もあります。

4-3. 有孔フレキシブル板

セメント系で強度や靭性が高い建材で、有孔板として使用されてきたものもあります。

古い有孔板がこの材質だった場合、見た目だけで安全とは判断できません。

4-4. 仕上材・吹付け材・接着剤

有孔ボード自体だけでなく、その表面や裏面にある仕上材、吹付け材、接着剤も確認対象です。

解体前の事前調査では、有孔ボード単体ではなく、施工されている層全体を見る意識が必要です。

4-5. 有孔ボードの材質ごとの特徴を比較

ここがポイント

見た目が似ていても、材質によって特徴や確認のポイントは異なります。
有孔ボードという名称だけで判断せず、材質ごとの違いを整理して確認することが大切です。

材質の例 主な特徴 使われやすい場所の例 確認時のポイント
有孔石膏ボード 軽量で加工しやすく、吸音用途で使われることがあります。
比較的新しい製品は判断材料の一つになりやすいです。
天井、壁、吸音用途の内装 見た目だけで石膏ボードと断定しないことが重要です。
裏面表示、製造時期、製品情報の確認が役立ちます。
有孔ケイカル板 軽量で、耐火性や断熱性に優れています。
化粧加工や複合材として使われることもあります。
天井、内装材、浴室、台所、軒天など 白っぽい穴あき板でも石膏系とは限りません。
素材そのものか、表層材付きか、複合材かを確認することが大切です。
有孔フレキシブル板 セメント系で強度や靭性が高く、湿度変化の影響を受けにくい特徴があります。
有孔板として使われることもあります。
天井、内装、浴室、台所、火気使用室まわりなど 穴があいていても石膏系とは限りません。
表面材や下地、重ね張りの有無まで見て判断する必要があります。

5. 見た目だけで判断できる?

結論として、見た目だけで正確に判断するのは難しいです。

色や模様、古さだけでは、アスベスト含有の有無を断定することはできません。

自己判断でボードを割る、削る、穴を広げる、電動工具で外すといった行為は避けたほうが安全です。

 

まずは図面、仕様書、製品情報、裏面印字、不燃認定番号などを確認し、必要に応じて専門家に相談しましょう。

自己判断で起こりやすいこと

  • 見た目だけで「安全」と決めつけてしまう
  • 逆に必要以上に危険視してしまう
  • 工事直前に追加調査が必要になり、工程が遅れる
  • 貸主や工事会社との認識にズレが出る

6. 店舗移転・内装解体前に調査が必要なケース

基本的には、解体・改修工事を行うなら事前調査が必要という前提で考えるのが安全です。

特に次のような場合は慎重に進めるべきです。

  • 建物や内装材が古く、2006年9月1日以前の製造・施工の可能性がある
  • 壁や天井の有孔板の材質がわからない
  • 図面や仕様書が残っていない
  • 裏面印字や製品情報が見えない
  • 有孔ボード以外にも塗材、接着剤、吹付け材が施工されている
  • 原状回復工事で広範囲の撤去がある

移転時に特に意識したいこと

  • 退去日から逆算して早めに調査相談する
  • 図面・現場写真・改修履歴をできる範囲でそろえる
  • 有孔ボード本体だけでなく、表面材や吹付け材も見る
  • 貸主・管理会社・工事会社との認識ズレを防ぐ

7. 事前調査の流れ

7-1. 書面調査

まずは、設計図書、仕様書、改修履歴、メーカー資料などを確認します。

この段階で、有孔ボードの材質候補や、周辺材の可能性を整理します。

7-2. 目視(現地)調査

現地で表面、裏面、断面、取り合い部分などを確認します。

有孔ボードの見える面だけを見るのではなく、その上に何が施工されているかまで確認することが重要です。

7-3. 必要に応じて分析調査

書面と目視だけでは判断できない場合、試料採取と分析に進むことがあります。

特に、表面の吹付け材や別の板材が重なっている場合は、適切な採取位置が重要になります。

7-4. 工事計画へ反映

調査結果は、その後の解体方法、養生、処分方法、工程計画などに関わります。

調査は単なる確認作業ではなく、工事を安全かつ円滑に進めるための前提になります。

店舗移転や内装解体では、調査の遅れが工期全体に影響することがあります。

図面や現場写真、改修履歴がそろっていると、事前相談や調査が進めやすくなります。

早めの確認が大切です。

 

 

弊社では、アスベスト調査から内装解体までをセットで行っております。

アスベスト調査と内装解体を別々に依頼すると、現地確認や日程調整、業者同士の連携に手間がかかり、工期の遅れや追加費用につながることがあります。

一方で、アスベスト調査と内装解体をセットで行えば、調査から内装解体までを一括で進められるため、手間・時間・コストを抑えやすいのが大きなメリットです。

8. 押さえておきたい法対応の基本

現在、建物の解体・改修工事を行う際は、一定の要件を満たす有資格者等による事前調査が必要です。 建築物の事前調査は、建築物石綿含有建材調査者などの資格要件を満たす者が行う必要があります。

 

さらに、2026年1月からは、対象となる工作物についても、一定の要件を満たす者による事前調査が必要になりました。 そのため、店舗の内装解体だけでなく、工事に付随する設備や対象物の内容によっては、工作物に関する制度も確認が必要です。

ポイント

店舗の内装改修・解体工事では、請負金額が税込100万円以上の場合、建築物を解体する(建屋解体)場合で、作業対象の床面積が80m2以上の場合事前調査結果の報告が必要になります。

報告は電子システムを通じて、労働基準監督署と自治体に行います。

無調査のまま解体を進めて、後からアスベスト含有建材が見つかった場合、工事の中断や追加調査、工程の見直しが必要になるおそれがあります。

さらに、報告義務違反など法令違反の内容によっては、罰則の対象となる可能性もあります。

注意したい点

  • 事前調査は、工事の規模に関係なく原則必要
  • 建築物の改修工事は、税込100万円以上又は建築物を解体する(建屋解体)場合で作業対象の床面積が80m2以上で報告対象
  • 対象となる工作物は、2026年1月から資格要件付きの調査が必要
  • 無調査で進めると、工事中断や追加費用、対外的な信用低下につながるおそれがある

退去期限が決まっている店舗移転では、調査の遅れが工期や開店スケジュールに影響することもあります。 そのため、解体前の早い段階で、有資格者による事前調査を前提に準備を進めることが大切です。

9. よくある質問

Q. 有孔ボードなら全部アスベストですか?
いいえ、全部ではありません。
有孔ボードは総称なので、石膏系、けい酸カルシウム系、フレキシブル板など材質が異なります。
Q. 石膏ボードなら調査しなくても大丈夫ですか?
一概には言えません。比較的新しい石膏ボードは安全側に判断しやすいですが、周辺材や他の工事対象部分がある場合は別です。
Q. 見た目で石膏ボードかどうかわかりますか?
一般の方が見た目だけで確実に判別するのは難しいです。色や模様だけで判断するのは避けましょう。
Q. 店舗移転の原状回復でも調査が必要ですか?
はい。原状回復であっても、解体・改修作業に該当する部分があれば事前調査が必要です。
Q. 報告義務が生じるのはどのような場合ですか?
建築物の改修工事では、請負金額が税込100万円以上の場合又は建築物を解体する(建屋解体)場合で作業対象の床面積が80m2以上の場合で、事前調査結果の報告が必要になります。

10. まとめ

有孔ボードについて不安を感じたときは、 有孔ボードという名称だけで判断しないことが大切です。

有孔ボードは一つの建材名ではなく、穴があいた板材の総称です。

そのため、石膏ボードなのか、けい酸カルシウム板なのか、フレキシブル板なのかで判断が変わります。

店舗移転や内装解体の前には、自己判断ではなく事前調査を前提に進めることが重要です。

書面調査、目視(現地)調査、必要に応じた分析調査を行い、安全に工事を進めましょう。

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MODEReNO ~原状回復・解体工事のモドリーノ~
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