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アパレル店舗の退去・原状回復完全ガイド|費用相場・工事範囲・費用を抑えるコツを徹底解説

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アパレル店舗の退去・原状回復完全ガイド|費用相場・工事範囲・費用を抑えるコツを徹底解説

アパレル店舗の退去・原状回復完全ガイド|費用相場・工事範囲・費用を抑えるコツを徹底解説

2026/05/222026/05/25

「アパレル店舗を退去するけど、原状回復でいくらかかるの?」

「内装にこだわった分、退去費用が高くなりそうで不安……」

アパレル店舗の退去は、一般的な物販店舗と比べてもトラブルや想定外の費用が生じやすい業態です。ブランドイメージを演出するための造作・照明・仕上げ材へのこだわりが、退去時の工事費用に直結するからです。

「内装にお金をかけた店舗ほど、退去費用も高くなりやすい」——これがアパレル退去の基本的な構造です。

この記事では、アパレル店舗の退去にかかる原状回復費用の相場から、実際のお見積もり事例、費用が上振れするポイント、工事範囲の種類、費用を抑えるコツまで、テナント(借主)側の視点で必要な情報をまとめます。

1. アパレル店舗の退去費用の相場

アパレル店舗の退去費用(原状回復・内装解体を含む)は、ざっくり「坪単価 × 坪数」(または「平米単価 × 平米数」)で概算できます。

業態 坪単価の目安 ㎡単価の目安 10坪の概算 20坪の概算 30坪の概算
アパレル 4〜10万円/坪 約1.2〜3.0万円/㎡ 40〜100万円 80〜200万円 120〜300万円
※居抜き/スケルトン/原状回復工事の違い、内装の造作量、搬出条件などにより大きく上下します。あくまで概算の目安です。

ただし、アパレルはこの幅のどこに着地するかが業態の中でも特に読みにくい業種です。ブランドのグレードや内装へのこだわりによって、坪単価が上限を超えるケースも珍しくありません。費用を左右する主な要因は次の2つです。

1-1. "戻す範囲"で決まる

退去費用の大枠は「どこまで戻すか(工事範囲)」で決まります。同じアパレル店舗でも、「壁面造作だけ撤去」なのか「全部をスケルトンに戻す」のか、あるいは「内装を作り直す原状回復工事」なのかで、費用が数倍変わることがあります。まずは契約書を確認し、戻す範囲を把握することが最初のステップです。

1-2. 工事条件(搬出・夜間・養生)が費用を押し上げる

商業施設やビルテナントでは、夜間工事・共用部の養生・搬出経路の制限などがあり、人手と手間が増えます。特にショッピングモールや百貨店内のアパレルテナントは、こうした工事条件が費用を大きく押し上げる要因になります。見積を取る際は必ず確認してください。

2. 退去費用は何にお金がかかる?(内訳)

退去費用は「工事費」だけではありません。見積書に出やすい内訳は次のとおりです。

内装撤去 壁面造作・ディスプレイ棚・カウンター・間仕切り・フィッティングルーム仕切りなどの撤去
仕上げ材の撤去・補修 タイル・鏡・特殊壁材・床材の撤去。原状回復の場合は石膏ボードの貼り直し・塗装・クロス張り替えが加わる
設備撤去 間接照明・ダウンライト・空調・電気配線・看板・サインなど
産廃処分費 廃材の種類と量で変動。鏡・タイル・什器は重量があり処分費が増えやすい
収集運搬費 トラック台数・搬出回数・搬出経路の条件で増減する
養生・夜間作業費・諸経費 商業施設・ビルの工事条件によって大きく膨らむ

2-1. 実際のお見積もり事例で見る費用の内訳(アパレル店)

ここでは、実際のアパレル店の原状回復工事のお見積もりをもとに、費用の内訳を見ていきます。

 

 

工事内容が大きく「仮設工事」「設備工事」「解体工事」「原状回復工事」の4項目に分かれております。

工事項目 金額(税別) 主な内容
仮設工事 842,000円 仮設間仕切り、養生、安全対策、材料運搬・搬入、発生材の集積・運搬など
設備工事 226,000円 照明・スピーカー撤去、空調まわりの切り離し、養生、現場管理など
解体工事 1,570,000円 造作物、間仕切り壁、床材、天井材、ファサードなどの撤去・処分
原状回復工事 1,020,000円 天井復旧、天井クロス貼り、点検口設置、床補修、照明器具まわりの補修など
小計 3,658,000円 税別金額
合計 4,023,800円 税込金額
※上記は実際のお見積もり事例をもとにした一例です。店舗の広さ、内装の状態、契約内容、工事条件によって金額は変動します。

仮設工事の明細

仮設工事は、実際に解体・復旧工事を行う前の準備や、工事中の安全確保・養生・搬入搬出に関わる費用です。店舗の営業区画や商業施設内で工事を行う場合、仮設間仕切りや養生が必要になり、想像以上に金額が大きくなることがあります。

明細 金額(税別) 備考
仮設間仕切り 449,400円 L21.1m×H3.99m
アルミサッシ・ダイノック施工 60,000円 W1690×H2000
安全対策費 6,000円 消火器・マット・三角バケツなど
仮設足場損料 79,500円 解体工事〜復旧工事まで
材料運搬・搬入費 90,000円 仮設材等の搬入費
発生材集積・小運搬費 20,000円 現場内での集積・運搬
発生材運搬・処分費 30,000円 廃材の運搬・処分
養生費 15,000円 共用部・作業箇所の保護
現場管理費 30,000円 現場管理に関する費用
諸経費 62,392円 全体管理・事務経費など
調整値引き -292円 端数調整
小計 842,000円  

設備工事の明細

設備工事では、照明・スピーカー・空調設備まわりの処理などが含まれています。アパレル店舗では照明演出にこだわっているケースも多く、退去時には照明器具や配線の撤去、空調との切り離しなどの電気・設備工事が発生しやすい点に注意が必要です。

明細 金額(税別) 備考
照明および2次配線、スピーカー撤去 70,000円 店舗内照明・スピーカー類の撤去
全館空調との切り離し 100,000円 切離し部分のメクラ処理を含む
養生費 10,000円 床養生のみ
現場管理費 30,000円 設備工事に関する管理費
諸経費 16,800円 全体管理・事務経費など
調整値引き -800円 端数調整
小計 226,000円  

解体工事の明細

今回の見積もりで最も金額が大きいのが解体工事です。

壁面造作、間仕切り壁、床材、天井材、ファサードなど、アパレル店舗特有の内装を撤去する費用が中心です。

また、解体そのものの作業費だけでなく、発生した廃材を現場内で集積し、運搬し、処分する費用も発生いたします。

明細 金額(税別) 備考
造作物・壁面造作撤去 30,000円 造作物の撤去
間仕切壁撤去 H3000 79,500円 LGSまで撤去
ふかし壁撤去 162,500円 LGS残し
床塩ビめくり 91,000円 床材撤去
床ケレンがけ 104,000円 床面の下地処理
天井撤去・下地残し 222,600円 天井材撤去
ファサード撤去 18,000円 サイン・飾り・クロス撤去、PB残し
発生材集積・小運搬費 201,600円 現場内での廃材集積・運搬
発生材収集運搬費 69,000円 廃材の収集運搬
処分費 252,000円 廃材処分費
養生費 75,000円 作業箇所・共用部の保護
現場管理費 150,000円 解体工事に関する管理費
諸経費 116,416円 全体管理・事務経費など
調整値引き -1,616円 端数調整
小計 1,570,000円  

原状回復工事の明細

原状回復工事では、解体した後に天井・床・設備まわりを戻すための工事が含まれています。

スケルトン工事と異なり、撤去後に復旧工事が必要になるため、費用が大きくなりやすい項目です。

明細 金額(税別) 備考
天井復旧 下地補修 55,650円 解体時に下地を残置した前提の金額
天井復旧 ジプトン貼り 421,350円 見切り材含む
点検口設置 37,500円 天井カセットエアコン3ヶ所+2ヶ所
人感・PR部分補修 75,000円 設備まわりの補修
床アースシール補修 65,000円 鉄砲打ち補修
材料運搬・搬入費 20,000円 材料搬入費
発生材運搬・処分費 15,000円 復旧工事で発生した廃材の運搬・処分
天井カセットエアコン分解洗浄 135,000円 設備洗浄費
養生費 30,000円 作業箇所の保護
現場管理費 90,000円 原状回復工事に関する管理費
諸経費 75,560円 全体管理・事務経費など
調整値引き -60円 端数調整
小計 1,020,000円  

明細を見るとわかること

特に今回の事例では、解体工事と原状回復工事が大きな金額になっています。

店舗の退去費用を考える際は、「壊す費用」だけを見るのではなく、契約に応じて「戻す費用」まで含めて確認することが重要です。

アパレルで見積が高くなりやすいポイント

アパレルの場合、「仕上げ材の撤去・補修」と「タイル・鏡などの重量物の処分費」が膨らみやすいです。

また商業施設では養生費・夜間作業費が大きくなりがちです。見積書の「一式」をそのまま受け取らず、内訳を確認することが重要です。

3. 店舗の原状回復と住宅との決定的な違い

店舗の原状回復には住宅と根本的に異なるルールがあることを知っておく必要があります。

3-1. 国土交通省ガイドラインは店舗には適用されない

住宅の賃貸では、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が参照されます。このガイドラインでは経年劣化・通常損耗は貸主負担とされており、借主の負担範囲は限定的です。

しかし、このガイドラインは居住用物件が対象であり、アパレルを含む事業用物件には原則として適用されません。事業用物件では同じ損耗でも「営業活動による損耗」とみなされ、住宅より広い範囲が借主負担になるのが一般的です。

3-2. 契約書の特約がすべての基準になる

店舗の原状回復の基準は、国のガイドラインではなく賃貸借契約書に記載された特約です。「自然損耗も借主負担」「退去時はスケルトン状態に戻すこと」といった特約があれば、それに従うことになります。

「住宅と同じ感覚」でいると損をする

住宅の退去経験しかない方が店舗を退去する際、「自然損耗は払わなくていいはず」と思い込んでトラブルになるケースが後を絶ちません。まず契約書を確認することが最初のステップです。弊社ではお客様と一緒に管理会社・オーナーとの交渉サポートも行っています。

4. 工事範囲の種類|原状回復工事・スケルトン・部分解体の違い

どのパターンになるかによって費用が数百万円単位で変わるため、早い段階で契約書と貸主の意向を確認することが重要です。

パターン 内容 費用感
居抜き退去 内装・什器を残したまま返却。次のテナントへの譲渡が前提 費用を最も抑えられる。オーナーの合意が必要
部分解体(内装解体) 必要な箇所のみ撤去。壁面造作だけ・カウンターだけ・フィッティングルームだけ、など 費用は比較的安い。スケルトン・原状回復工事が不要な場合はこちらが基本
スケルトン 内装・造作・設備をすべて撤去し躯体に近い状態で返却。解体のみで復旧工事は不要 費用は高め。ただし解体のみのため、原状回復工事より安くなることが多い
原状回復工事 契約で定めた状態に戻す。解体後に石膏ボードの貼り直し・クロス張り替え・床材復旧など仕上げ工事が伴う 費用が最も高くなりやすい。解体+復旧の2段階の工事が必要なため、スケルトンより高額になるケースが多い

なぜ原状回復工事がスケルトンより高くなるのか

スケルトンは「解体するだけ」なので工事の種類が1つです。一方、原状回復工事は「解体してから元の状態に作り直す」2段階の工事になります。石膏ボードの貼り直し・クロスの張り替え・床材の復旧・塗装など、復旧工事の範囲が広いほど費用が膨らみます。アパレルのように仕上げ材にこだわりがある店舗ほど、この差が大きくなります。

契約内容によりますが、原状回復工事の範囲を絞ることが、最も費用削減に直結します。

弊社ではお客様と一緒に、不動産会社や管理会社と「どこまで戻せばOKか」を交渉するサポートも行っています。

無料お見積もりはお気軽のご連絡ください。

 

5. アパレル特有の費用が上振れするポイント

アパレルは内装デザインへのこだわりが強い業態です。「店舗づくりに力を入れた分だけ、退去時の費用も上がりやすい」という構造を理解しておくことが重要です。以下に、アパレル特有の上振れポイントを解説します。

5-1. 壁面造作・ディスプレイ棚

アパレル店舗では壁面を活用したディスプレイが多く、ハンガーパイプの固定・埋め込み式のニッチ棚・造り付けのシューズラックなど、壁に直接取り付けた造作が退去時の撤去対象になります。

固定した造作を撤去した後の壁面は穴埋め・パテ処理・塗装が必要になることが多く、仕上げの補修費が加算されます。造作が多いほど撤去費と補修費の両方が増加します。

5-2. フィッティングルームの仕切り

フィッティングルームは木製・金属製・布製など様々な仕切り方がありますが、いずれも撤去後に床・壁の補修が必要になります。

特に床にレールや固定金物を埋め込んでいるタイプは、撤去後の床補修が大きな費用になりやすいです。また複数室設けている場合は撤去量に比例してコストが上がります。

5-3. 間接照明・特殊照明

アパレルはブランドの世界観を演出するため、間接照明・スポットライト・シャンデリアなど特殊な照明計画を採用していることが多いです。

通常のダウンライトとは異なり、建具や棚と一体になった照明・配線が壁内に埋め込まれた照明は、撤去に電気工事が伴い費用が増加します。さらに撤去後の天井・壁の穴埋め補修も必要です。

5-4. タイル・鏡・特殊仕上げ材

床や壁のタイル貼り・全面鏡・モルタル仕上げ・石材など、高グレードな仕上げ材はアパレルでよく使われます。

タイルや石材は重量があるため、撤去・処分費が高くなりやすいです。また鏡は割れるリスクがあり慎重な作業が必要なため工数が増加します。撤去後の下地補修(モルタルや石膏ボードの復旧)も費用に加算されます。

5-5. 高グレードな床材

大理石風タイル・無垢フローリング・ヘリンボーン貼りなど、アパレルでは床材にこだわるケースが多いです。

グレードの高い床材は施工が複雑なため撤去も手間がかかり、費用が高くなりやすいです。また原状回復工事として床材を張り替える場合は、撤去費に加えて新しい床材の材料費・施工費も必要になります。

5-6. 外部サイン・ファサード

ブランドロゴの看板・袖看板・ファサードのカスタマイズは、退去時に撤去して原状に戻す必要があります。

外壁への直付け看板・電飾サインは撤去後の外壁補修(穴埋め・塗装)がセットで必要になり、費用が増加します。商業施設内の場合、施設指定の業者による工事が求められるケースもあります。

入居時の工事記録を保管しておくことが重要

入居時にブランド仕様にカスタマイズした内容について、「どこまでが借主の工事か」の記録(施工図面・写真・貸主との合意メール)が残っていれば、退去時の原状回復範囲の交渉において有力な根拠になります。記録がないと「すべて元に戻してほしい」と言われるリスクが高まります。

6. 退去〜原状回復完了までのスケジュール

アパレル店舗の退去は、造作が多い分工事にかかる時間も長くなりがちです。少なくとも退去希望日の6ヶ月前から動き出すことが理想で、商業施設テナントの場合はさらに余裕が必要なケースもあります。

  • 退去6ヶ月前
    意思決定・計画立案
    契約書を確認し退去予告期間を把握する(一般的に3〜6ヶ月前の通知が必要、商業施設は長めのことも)。閉店・移転の意思を固め全体スケジュールを計画する。
  • 退去3〜6ヶ月前
    退去通知・事前確認
    貸主・管理会社に退去の意向を伝え、解約通知書を書面で提出する。原状回復の範囲について貸主と事前確認・合意し、メール等で記録を残す。入居時の施工記録を整理しておく。
  • 退去2〜3ヶ月前
    見積もり取得・業者確定
    複数業者から相見積もりを取得する。什器・備品・鏡などの買取・譲渡先を手配し残置物を早めに減らし始める。工事日程を確定する。
  • 退去1ヶ月前〜
    搬出・工事着工
    什器・商品・備品を搬出する。造作物の撤去・床壁天井の補修など原状回復工事を着工する。
  • 退去日
    立会い・鍵の返却
    貸主立会いのもとで物件の状態を確認し、問題がなければ鍵を返却して退去完了。

退去予告期間の遅れに注意

退去予告期間を過ぎてから通知すると、通知日から予告期間が終わるまでの家賃が発生します。例えば「6ヶ月前予告」の物件で3ヶ月前に通知した場合、残り3ヶ月分の家賃が追加で発生することがあります。商業施設は予告期間が長いケースがあるため、特に早めの確認が必要です。

7. 契約書でここをチェック

退去前に必ず契約書を読み返し、以下の4点を確認してください。

契約書の必須チェックポイント4つ

  • 退去予告期間の確認:一般的に3〜6ヶ月前ですが、商業施設では12ヶ月前を求めるケースも。超過すると追加家賃が発生します。
  • スケルトン返しの特約の有無:特約があれば全撤去が必要で費用が上がります。記載がなければ部分解体・居抜きの交渉余地があります。
  • 指定業者条項の表現:「指定業者のみ」か「承認を得れば他業者も可」かで交渉余地が変わります。特に商業施設テナントは施設規定で指定業者が固定されていることが多いです。
  • 原状回復範囲の具体的な記載:「造作のみ」か「床・壁・天井の仕上げ材も含む」かで費用が大きく変わります。曖昧な場合は退去前に書面で貸主に確認しておきましょう。

8. 退去費用を抑える6つの方法

退去費用を抑えるコツは「値引き交渉」よりも、工事範囲の確定と無駄な撤去・復旧を減らすことです。効果が大きい順に解説します。

  1. 居抜きで退去する
    最も費用を抑えられる方法です。アパレルはブランドイメージを演出した内装が次のテナントにとって使えることもあり、居抜き交渉に向いている場合があります。オーナーの事前合意と引き継ぐ相手が必要ですが、実現できれば工事費を大幅に削減できます。
  2. 原状回復工事の範囲を絞る(最大の費用削減ポイント)
    原状回復工事は解体と復旧の2段階が必要なため、スケルトンより費用が高くなりがちです。壁・床・天井の貼り直しや仕上げ工事の範囲を貸主と事前に確認し、必要最小限に絞ることが最大の費用削減につながります。
  3. 契約で"どこまで戻すか"を先に確定する
    範囲が曖昧なまま工事が進んで後から「追加工事」になるケースが最もよくある話です。管理会社・オーナーと「ここまででOK」を事前に合意し、可能であればメールで記録を残しましょう。
  4. 残置物(什器・鏡・備品)を減らして処分費を下げる
    鏡・ハンガーラック・什器などは買取業者への売却・他店舗への譲渡・移転先への持ち込みで産廃量と運搬回数を減らすと効果があります。
  5. 工期に余裕を持ち、突貫割増を避ける
    アパレルは造作が多く工期が長くなりがちです。退去日が迫るほど夜間割増・人員増が発生し、相見積もりを取る時間もなくなります。
  6. 見積の「一式」を分解してもらう
    「一式〇〇万円」だらけの見積書では妥当性が判断できません。最低でも「内装撤去/仕上げ補修工事/設備撤去/産廃処分/収集運搬/養生・諸経費」は分けて提示してもらいましょう。

店舗の退去・原状回復工事、お見積もりはお気軽にご相談ください

弊社では、「どこまでやればいいかわからない」「見積もりが高すぎる気がする」という段階からご相談いただけます。貸主・管理会社との交渉サポートから、詳細なお見積もりまで対応しています。

9. よくある質問(FAQ)

アパレルの退去費用は他の業種と比べて高いですか?
一般的な物販より高くなりやすい傾向があります。アパレルはブランドイメージを演出するための造作(壁面棚・フィッティングルーム・特殊照明・タイル・鏡など)が多く、これらの撤去と補修が費用を押し上げます。ただし飲食店(特に重飲食)と比べると設備が少ない分、費用は低い水準にとどまる場合がほとんどです。
居抜きで入居したのにスケルトン返しを求められました。応じなければなりませんか?
契約書に「退去時はスケルトン返し」という特約があれば、原則としてその特約が優先されます。ただし居抜きで入居した状態と照らして交渉の余地がある場合もあります。特約の解釈に疑問がある場合は弁護士や宅建業者への相談も有効です。弊社でも交渉サポートを行っています。
入居時に壁紙をブランドカラーに変えましたが、退去時に元に戻す必要がありますか?
原則として契約書の特約次第です。「借主が行った内装工事は退去時に原状回復すること」という記載があれば、元の状態に戻す工事が必要になります。入居時に「内装変更の承認書」を取っていた場合、その内容によっては一部を免除してもらえるケースもあります。まず契約書と入居時の合意内容を確認してください。
鏡・什器・ハンガーラックは業者に処分を任せる方がいいですか?
できるだけ自分で買取・譲渡を手配した方が費用を抑えられます。特に鏡や大型什器は重量があるため処分費が高くなりやすいです。買取業者に引き取ってもらえればその分の費用がゼロかプラスになります。ただし退去日のスケジュールに余裕がないと対応が難しいため、早めに動くことが前提です。
商業施設のテナントですが、工事業者を自分で選べますか?
商業施設では施設の規定で指定業者が定められているケースが多く、自由に業者を選べない場合があります。まず施設のテナントガイドラインと賃貸借契約書を確認してください。「施設の承認を得れば他業者も可」という記載があれば交渉できます。
原状回復工事とスケルトンはどちらが費用がかかりますか?
一般的に原状回復工事の方が高くなりやすいです。スケルトンは「解体するだけ」ですが、原状回復工事は「解体した後に石膏ボードを貼り直す・クロスを張り替える・床材を復旧する」など作り直す工程が加わります。

10. まとめ

この記事の要点を整理します。

アパレル店舗の退去費用まとめ

  • 費用の目安:4〜10万円/坪(約1.2〜3.0万円/㎡)が相場。ただし内装のこだわりや工事条件で大きくブレる。
  • 費用は解体工事だけではない。仮設工事、設備工事、解体工事、原状回復工事、廃材処分費、現場管理費などが積み上がって総額が決まる。
  • 費用を左右する最大の要因は「戻す範囲」。原状回復工事は解体+復旧の2段階になるためスケルトンより高くなりやすい。
  • アパレル特有の上振れポイントは壁面造作・フィッティングルーム・間接照明・タイル・鏡・高グレード床材・外部サイン。
  • 店舗の原状回復には国交省ガイドラインが適用されない。基準は契約書の特約。まず契約書を確認することが最初のステップ。
  • 費用を抑えるコツは、居抜きの検討、原状回復工事の範囲を絞る、戻す範囲の事前確定、残置物の事前処分、早期発注、見積の内訳確認の6つ。
  • 退去予告期間を過ぎると追加家賃が発生する。退去を検討したら、まず契約書を確認し、できるだけ早く動き出すことが最大の節約につながります。

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MODEReNO ~原状回復・解体工事のモドリーノ~
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