店舗の退去費用の相場は?業種別の目安・費用を抑える方法
2026/01/262026/01/26
店舗を退去する時に避けて通れないのが「原状回復(工事)」とその費用です。
ただ、いざ退去を進めようとすると 「いくらかかるの?」「どこまで戻せばいいの?」「追加費用が出たら怖い」 と不安になりますよね。
この記事では、まず相場の目安を提示し、次に業態別(飲食・小売・エステ)の特徴と、見積の見方・費用を抑えるポイントまで、退去の判断に必要な情報をまとめます。
1. 店舗の退去費用の相場
最初に結論からいきます。
店舗の退去費用(原状回復・内装解体を含む)は、ざっくり 「坪単価×坪数」(平米単価✖️平米数)で概算できます。
- カフェ・軽飲食:おおむね 5〜12万円/坪(約1.5〜3.6万円/㎡)
- レストラン:おおむね 6〜15万円/坪(約1.8〜4.5万円/㎡)
- 居酒屋:おおむね 8〜18万円/坪(約2.4〜5.4万円/㎡)
- ラーメン:おおむね 8〜20万円/坪(約2.4〜6.1万円/㎡)
- 焼肉:おおむね 10〜25万円/坪(約3.0〜7.6万円/㎡)
- 物販:おおむね 3〜8万円/坪(約0.9〜2.4万円/㎡)
- アパレル:おおむね 4〜10万円/坪(約1.2〜3.0万円/㎡)
- エステサロン:おおむね 4〜12万円/坪(約1.2〜3.6万円/㎡)
1-1. “戻す範囲”で決まる
店舗の退去費用は、基本的に 「戻す範囲」で決まります。
どの範囲まで戻すのかが退去費用に大きく影響します。
- 原状回復工事:契約で定めた状態に戻す(壁や天井の石膏ボードの貼り直しなどがあると最も費用があがりやすい)
- 内装解体(部分解体):必要範囲だけ撤去(カウンター撤去、床だけ剥がす、天井だけ撤去など)
- スケルトン:内装・造作・設備を撤去して躯体に近い状態で返却
まずは、契約書を確認し、どの範囲まで戻す必要があるのかの確認が必要となります。
弊社ではお客様と一緒に、不動産会社や管理会社と、どの範囲まで原状回復をすればいいかを一緒に交渉させて頂きます。
1-2. 設備の重さで大きく変わる
飲食は厨房・給排水・ダクトなど撤去対象が多く、処分も重い。
一方、物販は設備が軽いことが多いので、費用も読みやすい傾向です。
1-3. 工事条件(搬出・夜間・養生)が費用を押し上げる
商業施設やビルでは、夜間工事、共用部の養生、搬出経路制限などがあり、人工(人手)と手間が増えます。
この“条件”が費用を一気に押し上げることがあります。
2. 退去費用は何にお金がかかる?
退去費用は「工事費」だけではありません。
見積書に出やすい内訳は次の通りです。
- 内装撤去
間仕切り、カウンター、床、天井などの撤去 - 設備撤去
厨房、給排水、ガス、電気配線、ダクト、空調、スプリンクラーなど(業種で差が大きい) - 産廃処分費(処分費)
廃材の種類と量で大きく変動 - 収集運搬費(運搬費)
トラック台数、搬出回数、搬出距離で増える - 養生・夜間作業費・現場管理費などの付帯費用
見積が高いときは、工事そのものより 処分費・運搬費・養生費が膨らんでいることが多いです。
ここを押さえると、見積の妥当性を判断しやすくなります。
3. 飲食店の場合:退去費用の目安と高くなる理由
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飲食店は、店舗退去の中で最も費用がブレやすい業種の一つです。
理由は、厨房設備・給排水・ダクトなど「撤去が重いもの」が多いからです。
3-1. 飲食店の退去費用の目安
- カフェ・軽飲食:おおむね 5〜12万円/坪(約1.5〜3.6万円/㎡)
- レストラン:おおむね 6〜15万円/坪(約1.8〜4.5万円/㎡)
- 居酒屋:おおむね 8〜18万円/坪(約2.4〜5.4万円/㎡)
- ラーメン:おおむね 8〜20万円/坪(約2.4〜6.1万円/㎡)
- 焼肉:おおむね 10〜25万円/坪(約3.0〜7.6万円/㎡)
※居抜き/スケルトン、設備量、搬出条件で上下します。
3-2. 業態別(レストラン/カフェ/焼肉/ラーメン/居酒屋)
レストラン:厨房設備+配管撤去が影響。
厨房機器・給排水・排気フードが増えやすいです。
カフェ:比較的軽いが、カウンター造作や給排水があると上振れ。看板撤去も要注意。
焼肉:排気が重く、ダクト撤去・屋外配管・油汚れ清掃で上がりやすい代表格。
ラーメン:油・湯気・熱で劣化しやすく、排気設備+給排水の汚れがコストに直結しやすいです。
居酒屋:個室造作が多いほど、間仕切り撤去+産廃量が増えて上振れします。
4. 小売(物販/アパレル)の場合:退去費用の目安とポイント
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小売は飲食より設備が軽く、退去費用が読みやすい傾向があります。
ただし、デザイン性が高いほど造作撤去が増えます。
4-1. 物販のポイント

目安:3〜8万円/坪(約0.9〜2.4万円/㎡)
費用が増えるのは、什器・棚の撤去処分量が多い時。外部看板やサイン撤去も忘れがちです。
4-2. アパレルのポイント

目安:4〜10万円/坪(約1.2〜3.0万円/㎡)
壁面造作・間接照明・フィッティングルームに加え、タイルや鏡などの装飾が多い店舗ほど、撤去・補修が増え、工事費用は上振れしやすくなります。
5. エステサロンの場合:退去費用の目安とポイント

エステは飲食ほど設備が重くない一方で、個室の間仕切りや造作(棚・カウンター)が多いと費用が上がります。
- 目安:おおむね 4〜12万円/坪(約1.2〜3.6万円/㎡)
上振れポイント:
- 個室を作るための間仕切りが多い
- 仕上げ材が高級で撤去が丁寧になる
- 造作棚・カウンター撤去が多い
- 洗面など給排水があると撤去が増える
6. 店舗の退去費用を抑える方法(効果が大きい順)
退去費用を抑えるコツは「値引き交渉」よりも、工事範囲の確定と、無駄な撤去を減らすことです。
6-1.居抜きで退去する
最も退去費用を抑えられる方法は居抜きで、退去する方法です。
居抜きの場合は、戻す範囲を大幅に減らせるため、退去費用を抑えることができます。
ただし、オーナーとの合意が必要となるため、事前相談が必要となります。
また、居抜き先の相手が見つからない場合もありますので、注意が必要です。
6-2. 契約で“どこまで戻すか”を確定する(最重要)
よくある損は、範囲が曖昧なまま工事してしまい、後から「追加工事」になるケースです。
契約書(原状回復条項・特約・仕様書)を確認し、管理会社・オーナーと「ここまででOK」を事前に合意(可能ならメールで記録)しましょう。
6-3. 部分解体で済むならスケルトンにしない
スケルトン返しが必須でないなら、必要範囲だけ撤去する方が安く済みやすいです。例:床だけ/天井だけ/間仕切りだけ/カウンターだけ。
6-4. 残置物(什器・機器)を減らして処分費を下げる
処分費は「量」で決まります。
買取・譲渡や事前処分で、産廃量と運搬回数を減らすだけでも効果があります。
6-5. 工期に余裕を持ち、突貫割増を避ける
退去日が迫るほど、夜間割増・人員増・相見積が取れない、などで高くなりがちです。
早めの見積・早めの発注が結局最安になりやすいです。
6-6. 見積の「一式」を分解してもらう(比較できる形にする)
「一式」だらけだと妥当性が判断できません。
最低でも、解体撤去/設備撤去/産廃処分/収集運搬/養生・諸経費は分けてもらいましょう。
解体撤去・設備撤去は、どんな工事項目が含まれているのかを明確にすることで、逆に何が含まれていないのかも分かります。
また、
産廃処分は「何を・どれだけ捨てるのか」
養生は「床のみか、周囲への掛け養生まで含むのか」
諸経費は「どんな費用を見込んでいるのか」
これらが分かる見積にしてもらうことが大切です。
7. まとめ:店舗の退去費用は「戻す範囲」と「業態」で決まる
店舗の退去費用は、まず 坪単価×坪数(平米単価✖️平米数)で概算できますが、最終的には 戻す範囲と業態で大きく変わります。
戻す範囲(どこまで壊して戻すか)
- 原状回復工事:契約で定めた状態に戻す(壁や天井の石膏ボードの貼り直しなどがあると最も費用があがりやすい)
- 内装解体(部分解体):必要範囲だけ撤去(カウンター撤去、床だけ剥がす、天井だけ撤去など)
- スケルトン:内装・造作・設備を撤去して躯体に近い状態で返却
業態ごとの特徴(上振れポイント)
- 飲食:厨房・給排水・ダクトなど設備撤去が重いため上振れしやすい(焼肉・ラーメン・居酒屋は特に注意)
- 小売:設備は軽めだが、棚・什器・造作が多いと処分費が増える(アパレルは造作が増えがち)
- エステサロン:個室の間仕切り・造作が多いと撤去が増える(部分解体の範囲がカギ)
費用を抑えるコツは、契約で戻す範囲を先に確定し、スケルトン必須でなければ必要範囲だけ(内装解体・部分解体)にすること。
さらに残置物を減らして処分費・運搬費を下げると効果が大きいです。
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